自分で検診！

春になると検診シーズンになります。大体、どこの企業の人がどこの病院で検診するかは決まっていることが多いので(変更されることもありますよ)、去年も話したことのある人たちがきます。女性の場合、最近では乳癌検診もコースに入っていることが多いです。

私は地域の乳癌検診に行った時も、病院での検診の時も必ず、訊きます。”自分でちゃんと触る習慣をつけていますか？”初めてそれを言われたたいていの人は言います。”触ろうと思うけど、触っても分からなくて．．．”

そうなのです。乳腺の中のしこりがあるかどうかを触っても、乳腺自体がごつごつとしたものであることが多いので、何が何やらという印象を最初もたれるのが当然です。でも、触っても、何が何やらの時は何も心配なものはないのです、おそらく。何が何やらと思いながら、触る習慣をつけると、『いつも』というものがあるようになります。それが大事なのです。『いつも』と違うものが触れる。『いつも』と違う。そういう時に気がつくようになるために。

一人一人の顔や性格が違うように、乳腺も一人一人違います。だから、自分の乳腺は自分が一番知り得ることができるのです。年に一回検診で触るだけの医師ではなく、自分こそが。そして、自分の乳腺を知ってください。乳腺のしこりは自分で見つけることができます。胃や大腸のしこりは自分で手を突っ込んでしこりがあるかどうかを触れないですよね？それを思うと、とても大事なことだと思います。

恥ずかしがらずに、自分で触ってください。そして、いつもの自分の乳腺を知ってください。そして、『いつも』と違う時には、病院で相談してください。（乳腺のしこりにもいろいろな病気がありますよ。水が溜まる嚢胞というものや良性の繊維線種などもあります。怖がらないでくださいね）